■バルセロナ国際食品展をレポート
去る3月6日〜10日の一週間、スペイン・バルセロナにて隔年で開催される第16回・国際食品展・Alimentariaがありました。展示面積122000平方メートルという東京ドーム約3倍のスペースに世界各国70国、5000社が参加しての壮大な展示会です。
私は、サプライヤーのスタンドに常駐しながら、会期中ずっとINTERVINというワインやアルコール飲料のパビリオンの中を飛び回っていましたので、会場写真とともに最近の酒類業界の傾向として2・3気付いたことをコメントします。
まず何より業界の再編成と統合に注視。海外資本の導入やら、ワイナリーのグループ化が進み、あるいは数社のワイナリーが輸出部門を別会社としてつくりコマーシャル組織を編成しているのが目立ちました。その影響でもあるのでしょう、以前は小さな屋台を並べたようなスタンドが軒を連ねていたのですが、今回はテーマパークのような広々とした空間での趣向を凝らした華やかなスタンドデザインが目を引きました。インテリアも展示会場というより落ち着いたバールのような雰囲気だったり、業界人が集まるお洒落なサロンのようだったりと演出に余念がありません。
同時に、80年代後半から徐々に変化を遂げてきたワイン造りの近代化の風がようやくボトルの外観への変化となって表れて来ました。不思議なことにスペインではワイン新潮流の波がストンと導入されたのに比べると、なかなかラベル・ボトル等の外観に中身のワインをシンボリックに投射できなかったという現実がありました。ある時期、リリースされるワインがどれもこれもカリフォルニアワイン・ラベルのコピーもどきで頭を覆ったこともあったような…。ですが、今会期中には独創性に富んだ外からも魅せるワインを沢山目にして、その点でも納得できました。前回のコラムでもお話したようにワインは視覚でも楽しめる飲み物の一つ、ボトルを目にした瞬間から至福の時が始まります。
ところで、ご存知、スペインワイン界には所謂ワインの格付け『原産地呼称制度』が有ります。その最も新しいニュースとして、『DO.PAGO(敢えて訳すのなら、単一畑原産地呼称)』というこのピラミッド制度の頂点に位置する新しい呼称が3つのワイナリーに認可されたのは2004年のことでした。会期中にはその類稀なる環境から生まれたワインのテイスティングにも参加し、まさに感無量!その一方で、原産地呼称に縛られず、自らカントリーワインの名称を選択して、規格に捉われず自由、且つ、我が道を行く姿勢で粛々とマイ・スタイルのワイン造りに勤しむチャレンジャーたちも大勢います。まだまだスペインワインの裾野は広がりそうです。
会期中、ふと休息に屋外に出ると日差しのまぶしさに驚くことしかり、バルセロナはもうすっかり春です。そろそろまた各地ワイン産地のフィールドを訪ねて歩きたいなと、うずうずしている今日この頃です。
Castillo Maki
この2枚、ほぼリフォームの完了した私のお城です。
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