■2006年1月号

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
ボルドー地区のブドウ畑
2006年01月06日撮影
剪定は枝を切れば終わりというわけではありません。両サイドに出ている枝を今度は針金にくくりつける作業があります。

剪定が終わっていない畑
ボルドー地区のブドウ畑
2006年01月06日撮影
剪定が終わった畑
■<バレル・セレクション>
バレル・セレクション(タル選択)。聞きなれない言葉かも知れませんが少しお付き合いを。

ブドウを収穫後、ワイン醸造に移りますが、ビン詰めされるまでの間に、タルで熟成を行うワインがあります。
主に赤ワインの醸造で行う過程ですが、このタル熟成を行うおかげで、渋いタンニンがまろやかになったり、色づきが良くなったり、ワインの透明度が上がるなど、様々な効果があります。

そのタルは、仏語で「シェーヌ」英語で「オーク」と呼ばれる素材で、日本語の辞書を見ると「樫」と訳されています。
しかし、実際は「ナラ」の木です。
フランス産のシェーヌを使うことが多いのですが、アメリカ産、ロシア産など様々な種類があり、またフランス産の中でも様々な森があり、そこで採れる木によってワインの味わいも変わってきます。

このタルでおよそ12ヶ月から18ヶ月、長いものだと24ヶ月ものタル熟成が行われます。
通気性がある素材ですので、そのままにしておくとワインが蒸発してしまいます。特にタルに入れてすぐの時期は週に2回ほど目減りしたワインを足す作業をします。また、ボルドーの伝統的なやり方では、3ヶ月に一度タルの中の上澄みの部分のみ引き抜き、澱引きと呼ばれる作業をします。

こうしてタルの中でワインの熟成が進んでくると、味わいがそれぞれのタルごとに変わってきます。
225リットル入りのこのタルは、シェーヌの産地の違い、タル会社の違いや、もう少し細かく見ると、蔵のどの位置においてあるかなどの条件によって、もともとは同じワインを入れたのに、全く違った味わいのワインになってきます。
果実味が前面に出ているもの、タル香と呼ばれるものが前面に出ているもの、タンニンがとても荒いもの、滑らかなもの。本当に同じワインだったの?と言いたくなるほど違いがあります。
絵具をパレットの上で混ぜ合わせて、新しい色を創る様に、これらのワインをブレンドし新たなタイプのワインを造るのが、バレル・セレクションの目的です。

2004年ビンテージのワインがそろそろ瓶詰めが始まります。
この年は、3つのシャトーでバレル・セレクションワインを造ってきました。
ワインにとって難しい年だったので、バレル・セレクションも難しかったですが、こういう年こそバレル・セレクションワインの威力を発揮すると思います。
また、今年から、一目見てバレル・セレクションワインであると分かるよう、ラベルの上に金色のシールを貼りました。
そのシールには、通し番号と「キュヴェ・スペシャル・バリック・セレクショネ」の文字が入っています。

ご期待下さい。
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