■2005年8月号
ここ最近は、こちらの夏らしく、からっとした陽気で過ごしやすいです。雨が全く降らず、ブドウには好都合なのですが、他の農業や生活用水への影響が心配されているほどです。
ボルドー地区のブドウ畑
2005年8月02日撮影
■今年のブドウは…?
今年は本当に良い状態で進んでいます。(ロワールの一部、サンセールという場所では雹の被害があり、壊滅的だそう・・・)ヴェレイゾンと呼ばれるブドウの色付きが始まり、いよいよ収穫に向けて最終段階に入りました。今の畑での作業は、風通しを良くするのと、ブドウの房に直接日光を当てるため、房の東側にある葉を取り除く作業をします。収穫2週間ぐらい前になると今度は西側の葉も取り、ブドウを完熟させます。
■夏に飲むワイン
ワインを売る仕事をしていてこの時期は本当に物が動かなくて困ります。実際問題、輸送の際にかなり気を使いますし、何よりビールが美味しいですから・・・。
こちらでも20代前半の世代はワインよりビールを好みますし、夏はやはり一杯目のビールは美味しい。
しかし、夏に飲んでも美味しい、いや夏に飲んだほうが良いワインがたくさんあります。
まずは、ロゼワイン。日本でロゼワインと言うと、「ロゼ・ダンジュ」というロワールの中甘のロゼと「プロバンス」のロゼが有名ですが、ボルドー地区にもロゼがあります。「クレーレ」と呼ばれ、通常のロゼより色が濃く、ロゼワインと赤ワインとの中間のような存在です。この辛口のワインはまさに「夏のワイン」として、我が家では一週間に1ケースは消費してしまいます。飲み口も良いのですが、夏に良く食べるさっぱりとした料理にとても合わせやすく、また、寿司、天ぷらなどの和食と非常に良い相性があり、使いやすいワインです。
フランス人、特に年配の女性は晴れた日の午後、テラスでこのロゼをオン・ザ・ロックで飲んでいます。
次に白ワイン。ボルドーは海まで車で一時間弱ほどの場所にあり、牡蠣の養殖地としても有名です。一年中牡蠣が食べられますが、夏の牡蠣は、日本の岩牡蠣ほどではありませんがクリーミーになり、気にいっています。そんな牡蠣にはやはりビールではなく、良く冷えた白ワインが欲しくなります。
牡蠣=シャブリ、ミュスカデ、アントル・ドゥ・メール(フランス白ワインの有名産地。左からブルゴーニュ、ロワール、ボルドーの白ワイン。)という公式がありますが、このようなクリーミーな牡蠣や、カニ、エビなどの料理には、通常のミュスカデよりドメーヌ・オードワンというミュスカデが最高です。
ミュスカデというと今までのイメージは「平たく、ただ酸っぱいだけのワイン」という感じがありましたが、このミュスカデは違います!このコクと味わいの深さは、魚料理だけでなく、さっぱりとした肉料理にも最適です。特に冷しゃぶのゴマダレなどとの相性は最高でしょう。
そして最後に赤ワイン。
冬、コタツに入りながら食べるアイスクリームが美味しいように、暑い夏に飲む赤ワインも良いですよ。ただ、いつもより少し冷やし、食事と一緒というより、寝る前の一杯として、どうでしょうか?アルコールだけでなく心地よい香りも加わり、寝苦しい夜もこれで安眠できます。
ぜひお試しを。
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