PINORD社ブドウ畑訪問アルバム
5月25日、文句無しの五月晴れのこの日、私は新緑に覆われたPINORD社ブドウ畑Muntanyansを訪れました。
遠く地中海から吹き上げる風が優しい、
澄み切った空気が美味しい、
溌剌と陽に向かって背伸びする樹々の緑が眩しい、
バルセロナからわずか40キロほど南下しただけなのに、
ここでは時間の流れ方が違います。
空に大きな時計が一つあるだけです。
さて、まずこの葡萄の樹は、カベルネ・ソーヴィニョン、樹齢25年ぐらいでしょうか。

つまりワインChateldonの生みの親です。地面に切り取った葉や枝が落ちていることから緑梢剪定後であることがお分かりいただけることと思います。

この緑梢剪定の作業は、適度に枝、葉、花を落とすことによって、葉と葉や枝の間の風通しを促し、一枚一枚の葉に最大限に陽が当たって効率良く光合成が行われるよう、そして、健康で糖度の高い凝縮した実がなることを目的として行われます。この剪定は、この時期熟練した職人数名が長年の経験と判断の基、ブドウの生育に合わせて丁寧に手作業で行います。

どうですこのしなやかな枝ぶり、すでにエレガントな貴婦人(ワイン)への変貌を予感させますよね。
次はマカベオ種、品とフレッシュ感のパレジャーダ、ボディのチャレッロ、そして酸とアロマのマカベオといわれるカバ三大品種の一つです。

ここは、ペネデス地区でもかなり高樹齢の畑の一つ、全てのブドウ畑がワイナリーの貴重な財産ですが、その中でも希少価値の高い畑です。

他と異なりゴブレット方式に仕立てられているのがご覧いただけます。

この写真は緑鞘剪定前の状態ですが、こういった野性味溢れる姿に無垢な生命力を感じるのは私だけではないでしょう。
ところで皆さん、葡萄の花ってどんなだか思い浮かべることが出来ますか?意外とご存じないのでは?

この写真がその葡萄の花、花言葉は『陶酔』。あまり目立ちませんが可憐で繊細な花です。夏から秋へと自然の恵みを受けて見事な葡萄となり、ゆくゆくは香り高いワインとなって我々を陶酔させてくれるのです。

今月はスペイン・ワイナリーPINORD社のChateldon, Cava Marrugatの原点をご紹介しました。これらのワインやカバを手にした時、何気にこういう風景を思い出して頂ければ感無量です。

Muchas Gracias !!

(中西真紀子)
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